ケーブルでオーディオの音質改善や音質向上

◆RCAジャックにRCAプラグを差し込むときにホコリを取り除く。

ホコリがはさまると接点の接触が悪くなり電気が伝わりにくくなる。
ホコリを取る道具は、ブロワーブラシなどを使用する。
(ブロワーブラシ)

◆ケーブルにアルミ箔を巻きつける。

アルミ箔がノイズを反射し、さらに、アルミ箔とコードの摩擦でコードの振動の仕方が変わるとのこと。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブル、ACアダプターなど。
アルミ箔を両面テープで貼り付けるか、セロテープでしばるか、アルミテープを巻きつける。
アルミ箔を巻きつけたくないときは、アルミシールドつきのオーディオケーブルを買う。
試しに、ヘッドホンアンプに付属していたACアダプターのコードにアルミ箔を巻きつけて使用したところ音質に変化があった。
しかし、しばらくしたらその音に飽きてしまいアルミ箔を取り外した。
両面テープをはがした後、粘着部分が残り、コードが無残な状態になってしまった。
(アルミシールドつき)

◆ケーブルに書かれた矢印の方向を、信号の流れる向きに合わせる

ケーブルのシース表面に書かれた矢印の意味を知らないときや、矢印の存在に気づかないときに、左右のケーブルの矢印をそれぞれ別の向きで接続してしまうことがある。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブルなど。

シース表面に矢印が書かれたケーブルと矢印が無いケーブルがある。
矢印が無いケーブルは、信号の流れる向きに注意する必要はない。

オーディオケーブルやデジタルオーディオケーブルは、矢印の元のRCAプラグをCDプレーヤー側に接続し、矢印の先のRCAプラグをアンプ側に接続する。

スピーカーケーブルは、矢印の元の端をアンプ側に接続し、矢印の先の端をスピーカー側に接続する。

電源ケーブルは、ケーブルの端が電源プラグとインレットプラグで形がちがうため矢印の向きをまちがえることはない。
しかし、電源ケーブルを自作するときには注意が必要。
矢印の元を電源プラグに接続し、矢印の先の端をインレットプラグに接続する。

矢印の意味は、ケーブルに電気が流れやすい方向ができてしまうらしい。
しかし、その真偽は不明。

また、オーディオケーブル内部のドレイン線を片方だけRCAプラグのグランドピンに接続してあるなど、オーディオケーブルの構造がその両端でちがう製品がある。
ドレイン線とは、ケーブル中のシールドに触れた状態で通っているヒモのこと。
そのヒモをプラグのグランドピンに接続し、シールドで受けたノイズをグランド線に流す。
ドレイン線を両端のRCAプラグのグランドピンに接続するか、CDプレーヤー側のみ接続するかでオーディオの音質が変化するらしい。

ドレイン線を片方だけRCAプラグのグランドピンに接続してあるオーディオケーブルは、お店にケーブルを特注するか、ケーブルを自作する。

◆オーディオケーブルに書かれた矢印の方向を、信号の流れる向きと逆にする。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブルなど。
電源ケーブルは、ケーブルの端が電源プラグとインレットプラグで形がちがうため矢印の向きを逆に接続できない。
試しに、ケーブルの両端の構造が同じオーディオケーブルの矢印を信号の流れる向きと逆に接続して音楽を聴いてみたが、結果はおしくも自分のオーディオでは音質の変化を感じ取れなかった。
しかし、しばらくしたら飽きてしまい、矢印の方向を信号の流れる向きに合わせて接続しなおした。
(試しに使ったオーディオケーブル)

◆ケーブルの長さを、できるだけ短くする。

ケーブルが長いほどノイズにさらされる部分が増える。
また、電線は長くなればなるほど電流の流れにくさによってある場所の電圧より遠く離れた別の場所の電圧が低くなる。
しかし、一般家庭で使用するケーブルの長さでは問題にならないとのこと。
該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。
スピーカーケーブルに流れている音声信号よりもオーディオケーブルに流れている電気信号のほうがデリケートな音声信号が流れている。
(長さ70cm)

◆ケーブルは強い力のかからない状態で設置する。

ケーブルの曲がり方は自然な状態で設置するのがよいとのこと。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。
ケーブルを自然な状態で設置すると、ケーブルの中の導体に強い力がかからないし、プラグやジャックにも強い力がかからない。

◆ケーブルはインシュレーターを利用するなどして、できるだけ空中に浮かす。

ケーブルが触れているものとの摩擦でケーブルの振動の仕方が変わるとのこと。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。
(空中に浮かすアイテム)

◆ケーブルをスタビライザーを利用して設置する。

ケーブルとスタビライザーとの摩擦でケーブルの振動の仕方が変わるとのこと。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。
ケーブルにスタビライザーを取り付ける方法と、スタビライザーつきのケーブルがある。
(スタビライザー)
(スタビライザーつきのオーディオケーブル)
(スタビライザーつきのデジタルオーディオケーブル)
(スタビライザーつきのスピーカーケーブル)

◆ケーブルを別の製品に変える。

ケーブルに使われている絶縁体やシールドの素材や構造のちがいや、ケーブルの振動対策やノイズ対策のちがいが音質に影響するとのこと。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブル、ヘッドホンケーブルなど。
(オーディオケーブルの構造の種類)
◆同軸構造
ホット線を絶縁体でおおいその外側をシールドとグラウンド線をかねた編組線でおおったケーブルの構造のこと。
◆2芯シールド構造
ホット線とグラウンド線を絶縁体でおおいその外側をシールドでおおったケーブルの構造のこと。
◆平衡2芯シールド構造
ホット線とグラウンド線を平衡に並べ絶縁体でおおいその外側をシールドでおおったケーブルの構造のこと。
◆1芯TUBE CORE同軸構造
◆十字絶縁構造
(ケーブルの絶縁体の種類)
◆高分子ポリオレフィン
◆硬質発泡ポリプロピレン(PP)
◆ポリエチレン(PE)
◆発泡ポリエチレン
◆テフロン
(ケーブルのシールドの種類)
◆テープシールド
アルミ箔や銅箔、箔と何かを貼り合わせたものをぴったりとつけてななめにグルグルとケーブルに巻きつける仕方のシールドのこと。
◆横巻きシールド
金属の線をぴったりとつけてななめにグルグルとケーブルに巻きつける仕方のシールドのこと。
◆編組シールド
金属の線を編み、金網の筒のようにしたものでケーブルをおおいかぶせる仕方のシールドのこと。
(テープシールドの材料)
◆アルミ箔
(アルミシールド)
◆アルミテープ
◆銅箔
◆銅テープ
(編組シールドの材料)
◆銅編組
◆銀メッキ銅編組
◆すずメッキ銅編組
(横巻きシールドの材料)
◆銅線
(ケーブルの導線の種類)
◆5N 純銀
◆LC-OFC
Linear Crystal Oxygen Free Copperの略称。
オーディオ向けの線形結晶無酸素銅のこと。
◆LC-OFCカンタム
◆LGC
Long Grain Copperの略称。
◆OCC
Ohno Continuous Castの略称。
大野さんが実用化した連続鋳造方法とのこと。
◆OFC
Oxygen Free Copperの略称。
無酸素銅のこと。
◆PCOCC
Pure Copper by Ohno Continuous Casting processの略称。
◆PCOCC-A
単一方向性結晶無酸素銅のこと。
◆PSC
Perfect Surface Copperの略称。
◆銀メッキOFC
◆低温アニール処理1種無酸素銅

◆スピーカーケーブルの先端の導体は、色が黒ずんだら切り捨ててシースを新たにはがす。

空気にふれている部分の導体が変質し電気が伝わりにくくなるとのこと。
(シースをはがす道具)

◆左右のケーブルの長さを同じにする。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、ヘッドホンケーブルなど。

できる限りでよいとのこと。
理由は、電線は長くなればなるほど電流の流れにくさによってある場所の電圧より遠く離れた別の場所の電圧が低くなるため、左右のケーブルの長さがちがうと左右のバランスがくずれるため。

しかし、一般家庭で使用するケーブルの長さでは問題にならないとのこと。

ところが、ヘッドホンなどは左右両出しといって、ヘッドホンケーブルの長さが左右で同じことを製品の特徴としていたりする。

◆スピーカーケーブルを接続したスピーカー端子は、ときどき締め付ける。

スピーカー端子の締め付けがゆるむと接点の接触が悪くなり電気が伝わりにくくなるとのこと。

また、ノイズの原因になることもある。

◆スピーカーケーブルのプラス線とマイナス線を逆にしてスピーカー端子に接続する

スピーカーの位相が逆になるとのこと。
位相とは、周期的な運動のある時点の位置のこと。
別の言い方をすると、スピーカーの前後するタイミングが逆になる。
接続の仕方は、スピーカーケーブルのスピーカー側はプラス線とマイナス線を正しく接続し、アンプ側のプラス線とマイナス線を逆に接続するなど。
左右両方のスピーカーのプラス線とマイナス線を逆にする。
片方のスピーカーのみプラス線とマイナス線を逆にすると音が変になる。

◆片側だけで4線のスピーカーケーブルを使う。

スピーカーケーブルは2線だけでなく4線の製品がある。
その4線を、2本ごとにより合わせてホット線とグランド線に使用する。
2線のスピーカーケーブルより電気が流れやすい。
理由は、ケーブルが太くなったぶん抵抗が減ったため。
しかし、一般家庭で使用するスピーカーケーブルの長さでは、はっきりした差は現れないとのこと。

◆太いケーブルを使う。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。

理由は、細いケーブルより太いケーブルの方が電気が流れやすいため。
しかし、一般家庭で使用するケーブルの長さでは、はっきりした差は現れないとのこと。
(太いスピーカーケーブル)

◆デジタルオーディオケーブルの光ファイバーの素材を変える。

光ファイバーの素材は、プラスチックや石英などがある。
石英とは、ガラスのこと。
(光ファイバーの素材がプラスチック)
(光ファイバーの素材が石英)

◆ケーブルは、それぞれ少し離して設置する。

該当するケーブルは、オーディオケーブル、デジタルオーディオケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブルなど。
理由は、導体に電圧がかかると電界が発生し、電流が流れると磁界が発生するため。
電界や磁界は距離が離れるほど、その影響は小さくなる。

◆屋内配線のケーブルを別の製品に変える。

ケーブルに使われている絶縁体やシールドの素材や構造のちがいや、ケーブルの振動対策やノイズ対策のちがいが音質に影響するとのこと。
また、細いケーブルより太いケーブルの方が電気が流れやすいなど。

この作業をする場合は、第二種電気工事士の資格が必要。
資格がない場合は電気工事店に作業を依頼する。

◆ケーブルは、円形に巻いて、設置しないようにする。

ケーブルを円形に巻くと逆起電力が発生し電流の流れを妨げるとのこと。
逆起電力とは、磁界の変化を元の状態に戻そうとする電圧のこと。

◆バイワイヤリング接続のスピーカーコードを高域用と低域用で別の製品を使用する。

バイワイヤリング接続のスピーカーケーブルを高域用と低域用で別の製品を使用すると音質が変わることがある。
バイワイヤリング接続とは、スピーカーに装備されている高域用と低域用のスピーカーターミナルにアンプからスピーカーケーブルをそれぞれ接続する仕方のこと。

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